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2012-12-21

資金繰り、資金管理の予想資金繰り表は最も重要

 最近は、大阪では、景気が悪い中、信用金庫の営業範囲に地銀が参入し、競争が激化するなど、そのため、三つの信用金庫が規模の拡大による財務体質の強化のため統合するみたいです。金融機関でさえも経営環境が厳しくなり、統合している状況です。スケ-ルメリットを追及するのは理解できますが、大きな問題点は、各企業に息づく風土による摩擦であると思います。そこを解決して、強い金融機関を目指して中小零細企業を支援してもらいたいです。このような状況下で、中小零細企業は、金融機関に必要なとき融資してもらうため、財務体質を強化することが大切です。そのために、資金繰り、資金管理をしっかりと行いたいものです。
 今回は、予想資金繰り表についてです。以前にもお話ししたように、この目的は、将来の売上などのために必要な資金がいくら生じるのか、または、将来の資金の不足のリスクがいくら生じるのかを示すことです。
 予想資金繰り表の予想金額の把握の仕方をお話しします。
 第一に、支出ですが、将来の経費、借入金の返済、仕入債権の支払の支出、税金関係など予想金額を出します。たとえば、経費だと、次回以降お話しする経費表から予想すればいいですかね。借り入れの返済については、前もって、金融機関からの書類からわかります。そして、仕入債権ですが、これは業界、各々の事業の置かれている立場から、買掛金であれば、だいたい何か月先支払いが決まっていると思いまし、支払手形だと落ち日があるので、わかります。これに加え、この仕入債権の支払は、経営計画書、損益推定表を考慮して、予想することになります。人件費の預かり分は納付日が決まっているので問題ありません。税金については、将来のことなどで損益推定表から求めていきます。
 次に収入の金額ですが、これは売上ではありません。この収入と売上などの収益の違いについては、また、後日にお話しできればと思います。ここでは現金、預金が入ってくることです。一般的に、売上の入金、その他の収入の入金、人件費にかかわる預かりの源泉所得税、市民税、社会保険料などです。まず、売上、その他の収入の回収金額は売上などを予想しなくてはならないことから、経営計画書、損益推定表を考慮して金額を想定し、その回収時期は仕入債権と同様に決めていきます。預かり分は、金額は決まっています。
 最後に収入-支出で将来の資金の予想資金残高を把握できます。
 一般的には、ここまでで、将来の予想はだいたい把握できます。
 しかし、以前お話ししたように、これだけでは不十分です。資金管理経営のためにもplan do seeの実行を進めます。なぜなら、事業を維持発展のためには、資金の観点から計画等を見直す必要があるからです。予想と実績を比べることにより、その見直しを行います。
 このために、予想に加え、実績をも把握する必要があります。この実積はキャシュフロ-計算書、経費帳からわかります。
 この予想と実績を比べた予想資金繰り表により、さらなる事業の維持、発展に必要な資金を確保するために役立ててもらいたいです。
 次回は、損益推定表についてお話しできればと思います。

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資金繰り、資金管理の具体的資料とは?

 新聞紙上、海外旅行者が今年、過去最高になるとありました。円高による若者の増加、さらに、シニア層がけん引しているそうです。最近、企業たとえばコンビニなどはシニア層を取り込もうとする戦略に出ています。なぜなんでしょうか?今までは割と、若者を対象にし、それに合った販売状況を作ってました。しかし、頭打ちになり、そこで、シニア層にたどり着きました。発想の転換です。大企業だけではなく、中小零細企業はまさしくこの発想の転換が必要と実感してます。中小零細企業は経営者の方の決断で即できます。つまり、今持っている常識から抜け出すことです。小さいことから、自分の考えを認識し、少しでも違う考えに基づき実行することからはじめましょう。
 今回は資金繰り、資金管理の具体的資料の内容とつながりを簡単にお話しします。
 資金繰り、資金管理の最も中心的なものが、予想資金繰り表です。この予想資金繰り表は、経営計画、損益推定表、過去のものを表すキャシュ・フロ-計算書、経費表などにより作成されます。
 予想資金繰り表は、将来の資金の状況を表すものです。
 経営計画は、ここでは、将来の売上目標を達成するため、どのように行動するかを表すものです。
 損益推定表は、将来の損益と過去の損益を表すものです。
 キャシュ・フロ-計算書は、過去のッ資金の状況を表すものです。
 経費表は、過去の経費の状況を表すものです。
 今回は、ごくごく簡単に、お話ししましたが、この関係は重要です。次回以降、これらの資料を少し掘り下げてお話しできればと思います。

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