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2012-12-23

予想資金繰り表に必要な損益推定表の作成は?

 最近、生命保険会社において、生保の健全性の指標(ソルベンシ-マ-ジン比率)が厳しくなる状況を見越し、財務健全性を強化する一方、営業である長期資金の指標を少なくしています。これは、中小零細企業からいえば、経済状況が悪く、資金をためることにばかりに目がいっていることです。資金繰りは必要ですし、重要ですが、これだけでは、事業の維持、発展はできません。これに加え、資金の維持、増加、たとえば売り上げの効率的な増加のために資金を支出することも必要です。つまり、まず、資金繰り、資金管理を考え、それをもとに売上などを考えていくことが最善です。
 今回は、損益推定表についてお話しします。
 第一に、位置づけですが、損益推定表は予想資金繰り表の作成するため、将来の予想、特に、収入の計算や、将来の税金を計算するものです。
 第二に、その作成は、将来の損益(将来の収益-将来の費用)を表すもので、これにより、将来の税金をも計算します。これは、経営計画書、経費表などを利用します。それに加え、実績の損益を同時に表します。これは、常日頃の試算表からのものです。
 第三に、その目的はまず、将来の予想売上から回収がわかり、将来の税金の支出がどうなるか、将来の損益がどうなるかを示すためです。ここでも、これが目標ではありません。実績と比べて plan do seeを実行することをお勧めします。この比較により、差異がどこがどうのようになっているかを分析し、さらなる plan のためのその糸口が見えてきます。そして、この分析を plan に活かし、plan do see を繰り返い行うのが必要です。これにより、経営計画、予想資金繰り表の作成に役立ち、強いて言えば、資金の維持、増加、事業の維持、発展に役立ちます。
 次回は、以前お話ししましたので、経営計画書の内容を書ければと思います。
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