2015-08-16
事業主勘定について
◆ 前段のお話し
消費は今後思ったほど上がらないように思えます。その指標として総務省の家計調査があります。そこで貯蓄率が上がっということです。これは、四月から六月にかけての調査ですが、全体的に今後の状況を消費者は厳しく見ていることを示しているといえます。今後の対処として、誰にお客になってもらいたいかを絞ることが大切になっていくと思います。
◆ 後段
・・・今日は、事業主勘定について、お話しします。
(ケ-ス)
個人事業において、事業主勘定を使用するとき、いつものパタ-ンのものが生じるときはいいのですが、それ以外の状況が生じた時が、どう対処すればわかりません。どのように考えればいいのですか、というケ-ス。
(内容)
今回は、どのような視点で仕訳を考えればいいのかをお話ししたいと思います。
結論から言えば、事業からみる、ということとなります。
つまり、事業は個人とは別のもの、個人とは違うものとして扱うと考えることです。
例えば、個人事業を行うときに、事業の財布と個人の財布を別物としてください、ということがいわれているように。
仕訳として
例えば、
事業の現金を個人にだす場合には
事業主貸 *** / 現金 ***
となります。
これは、事業から考えると、事業のお金を個人に渡すことから、将来返してもらうものとも考えられます。しかし、これは、実質的に、個人への貸付ではなく、何も返還する義務もありません。
また、個人のお金を事業に出す場合には
現金 *** / 事業主借 ***
これも同様に考えらえます。
その背景は、大きく言えば、事業所得などの計算をする場合、個人の中に事業に係るものと事業以外に係るものがあるというもので、事業に係るものに対して、事業所得などの計算をしなくてはならないということです。そのために必要な感情が事業主貸、事業主借勘定となります。
事業主勘定は、個人の中の事業と事業以外の間の経済的事実が行き来した時の勘定といえます。
簡単に言うと、個人に移動する事業に存在する勘定項目、又は、個人から事業に入ってくる資産負債の項目、つまり、事業において生じる項目、はそのままその勘定項目として表し、その相手側の項目が事業主貸、事情主借の勘定を用いることとなります。
○○○ *** / 事業主借 ***
事業主貸 *** / ○○○ ***
ここで事業主勘定を考えるうえで重要なのは、事業に係るものと事業以外のものを明確にしなくてはなりません。
ここでは、大枠、大きな流れなど、事業にヒントになることを書いています。少し状況が変っただけでも、適用も変わります。よって、申告時、届出時など適用するかを考えるときは、必ず、税務専門家などに相談ください。
今日も笑顔で(^ム^)で楽しくいきましょう
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