お問い合わせなど

2016-07-30

一括償却資産を除却した時の処理は?

 ◆一括償却資産を除却した時の処理は?

 (ケ-ス)

  個人事業を営んでいます。パソコンを購入しました。金額は、15万円です。その時、一括償却資として処理しました。しかし、購入の翌年、その資産を除却しました。この残りの金額をその除却した年に必要経費に算入しようと思います、というケ-ス。

 (結論)

  その除却した年にその残りの金額全額を、原則、必要経費に算入できません。この場合には、除却していないのと同様の金額を、三年間の各年の必要経費に算入することとなります。

 (内容)

  まず、考え方としては、この一括償却資産の規定は、各資産の事務管理の煩雑さを少なくしようとし、設けられたものと考えられます。その規定を選択することは、各資産の管理の代わりに、三年間に一定の算式で計算した金額を必要経費に計上することです。

 なお、以下のような通達があります。

 法令の規定する一括償却資産につき同項の規定の適用を受けている場合には、その一括償却資産を業務の用に供した年以後三年間の各年においてその全部または一部につき滅失、除却等の事実が生じたときであっても、当該各年においてその一括償却資産につき必要経費に算入する金額は、同項の規定に従い計算される金額となることに留意する。


  ここでは、大枠、大きな流れなど、事業にヒントになることを書いています。少し状況が変っただけでも、適用も変わります。よって、申告時、届出時など適用するかを考えるときは、必ず、税務専門家などに相談ください。

   少しでも、税法のことを考え、不要な税金の支出を抑えましょう

 なお、税法上のお話は、作成日現在のもので最新のものをご覧ください。

    
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2016-07-28

共同事業での消費税は?

 ◆共同事業での消費税は?


(ケ-ス)

 共同で事業を行っているのですが、消費税をどのように考えたらいいのですか、というケ-ス。

(結論)

 この事業にかかる資産の譲渡等、課税仕入れを持ち分割合、又は利益の分配割合で按分することとなります。なお、人格のない社団等又は匿名組合が行う事業を除きます。

(考え方)

 次のような通達があります。

 共同事業(人格のない社団等又は匿名組合が行う事業を除く)に属する資産の譲渡等又は課税仕入れ等については、当該共同事業の構成員が、当該共同事業の持ち分の割合または利益の分配割合に対応する部分につき、それぞれ資産の譲渡等又は課税仕入れ等を行ったことになるのであるから留意する。

 
  ここでは、大枠、大きな流れなど、事業にヒントになることを書いています。少し状況が変われば、適用も変わります。よって、申告時、届出時など適用するかを考えるときは、必ず、税務専門家などに相談ください。


   少しでも、税法のことを考え、不要な税金の支出を抑えましょう

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今年の課税売上高が1000万円以下の時の注意点

 ◆今年の課税売上高が1000万円以下の時の注意点
 
 (ケ-ス)

  個人事業を以前から営んでいます。今年、売り上げが1000万円に満たしていません。このことから、今年の消費税は、関係ないかと思います。なお、売上はすべて消費税の対象となっており、二年前の課税売上高は1000万円を超え、従業員は、当初から雇用していません、というケ-ス。

 (結論)

 今年の消費税において、原則、免除されません。

 (考え方)

  基本的な大方の考え方は、次のようになります。

 原則として、消費税の納税義務について、どのような時に免除されるかですが、前々年における課税売上高が1000万円以下の時に、免除されます。これを当てはめると、このケ-スでは、前々年の課税売上高が、1000万を超えているので、原則、消費税は免除されません。ここで重要なことは、前々年の課税売上高がいくらかをまず、把握することです。

 なお、次のような通達があります。

 小規模事業者にかかる納税義務の免除の規定(法9条1項本文)は、基準期間における課税売上高が1000万円以下の場合に、当該課税期間について消費税の納税義務を免除するものであるから、当該課税期間における課税売上高が1000万円以下であっても、その基準期間における課税売上高が1000万円を超えているときは、当該課税期間について同項本文の規定は適用されないことに留意する。



  ここでは、大枠、大きな流れなど、事業にヒントになることを書いています。少し状況が変っただけでも、適用も変わります。よって、申告時、届出時など適用するかを考えるときは、必ず、税務専門家などに相談ください。


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2016-07-26

消費税において免税事業者が売上1000万を超えた時の注意点

消費税において免税事業者が売上1000万を超えた時の注意点

 (ケ-ス)

  一人で国内の消費者に商品を販売している個人事業を営んでいます。売上が、今年初めて1000万円を超えました。二年後の消費税を支払わなくてはならないと思います。ただ、売り上げは、1026万です。これなら売上1026万を1.08で割ったら1000万以下になります。そうなれば、2年後の消費税は関係ないかと思いますが、というケ-ス。


 (結論)

  このケ-スでは、二年後の消費税について、売上を1.08で除す前の金額、つまり、その年の売上高全額で判定しますので、原則、納税義務を生じることとなります。

 
 (考え方)
  
  考え方のおおかたな流れをお話しします。

 今年、消費税において、免税事業者に該当することとなります。よって、課税資産の譲渡等について、消費税が課されていません。このことから、1.08で除す前の金額、つまり、1026万で判断することとなります。

通達に次のようにあります。

基準期間である課税期間において免税事業者であった事業者が、当該基準期間である課税期間中に国内において行った課税資産の譲渡等については消費税等が課されていない。したがって、その事業者の基準期間における課税売上高の算定に当たっては、免税事業者であった基準期間である課税期間中に当該事業者が国内において行った課税資産の譲渡等に伴って収受し、又は収受すべき金銭等の全額が当該事業者のその基準期間における課税売上高となることに留意する。

 
   ここでは、大枠、大きな流れなど、事業にヒントになることを書いています。少し状況が変っただけでも、適用も変わります。よって、申告時、届出時など適用するかを考えるときは、必ず、税務専門家などに相談ください。


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2016-07-25

法人の事業年度が1年未満の減価償却の注意点

 ◆ 法人の事業年度が1年未満の減価償却の注意点

(ケ-ス)

 法人ですが、事業年度が1年未満になります。減価償却資産(定額法、期首から期末まで所有)の償却限度額計算は、取得価額に償却率を乗じて、これにその事業年度の月数を乗じて12で除したものとなりますか、というケ-ス。

(内容)

 事業年度が1年未満である場合では、償却限度額は、上記の方法でなく、下記のように計算することとなります。

 ここで、次のような法律があります。

 法人の事業年度が1年に満たない場合においては、前項の規定にかかわらず、減価償却資産の定額法の償却率または定率法の償却率は、別表8.9.10に定めるそれぞれの耐用年数に対応する償却率に当該事業年度の月数を乗じてこれを12で除したものによる、とあります。
 ここで、月数に端数は、暦により、1月に満たない端数が生じたときは、1月とします。
 なお、このように計算した数に小数点以下3位未満の端数があるときは、その端数を切り上げます。

 順序としては、まず、上記のように償却率を計算します。そして、その資産の取得価額にその償却率を乗じることとなります。



  ここでは、大枠、大きな流れなど、事業にヒントになることを書いています。少し状況が変っただけでも、適用も変わります。少し状況が変われば、適用も変わります。よって、申告時、届出時など適用するかを考えるときは、必ず、税務専門家などに相談ください。


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2016-07-21

個人事業主の日当は必要経費?

 ◆個人事業主の日当は必要経費?

(ケ-ス)

 個人事業を営んでいます。私、事業主に対してですが、出張などで、日当を支払おうと思います。このとき、事業所得の必要経費に計上できますか、というケ-ス。

(考え方)

 今回のケ-スでは、この日当は必要経費となりません。

 ここで、必要経費とは、その年分の事業所得などの計算上必要経費に算入すべき金額は、別段の定めがあるものを除き、これらの所得の総収入金額にかかる売上原価その他当該総収入金額を得るため直接に要した費用の額及びその年における販売費、一般管理費その他これらの所得を生ずべき業務について生じた費用(一定のものを除く)の額とする、とあります。

 この日当は、事業主に支払われるものです。
 なお、所得税では、事業主が事業において自分のために支払うものは必要経費には算入するという考え方はありません。

 ここでの考え方は、わかりやすく言うと、事業において、事業主その人のお財布からその人の同じ財布に支払うという同じお財布の中での移動となり、お財布の中のものは変わらないとイメ-ジしたらどうでしょうか。

 注意点は、法人の役員の日当とは、異なるということです。

 ただ、従業員のについては、事業主に対する考え方と異なります。


 
  ここでは、大枠、大きな流れなど、事業にヒントになることを書いています。少し状況が変われば、適用も変わります。よって、申告時、届出時など適用するかを考えるときは、必ず、税務専門家などに相談ください。


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2016-07-20

キャシュフロ-計算書の間接法の長短

 
 ◆キャシュフロ-計算書の間接法の長短

 前回のお話しで、いくら資金を増加したいのかに対応する売り上げはいくらになるのか、キャシュフロ-計算書を材料とすることは、有用だと思います。

 しかし、キャシュフロ-計算書には間接法と直接法の二つがあります。

 そのうち、何を使えばいいのかというと、直接法となります。

 今回は、前回までの間接法を簡単にまとめたいと思います。
 これは、損益計算書の利益から営業CFを求め、それに、投資CF、財務CFを加減算して求めることとなります。作成や確認するのに、容易であるということはいいことです。

 しかし、具体的にどこから、入金され、その資金がどこに支出されているかの流れがわかりずらいということです。
 このデメリットを解消するためには、直接法があります。
 ただ、この直接法を作成するのが煩雑です。これをどう対処するかですね。

 その対処方法を知るためには、まず、どのように直接法が作成されているかを知る必要があります。

 次回からは、直接法を少し詳しくお話ししたいと思います。

2016-07-19

売上金額をどのように決まる?

 ◆売上金額をどのように決まる?

 前回までは、キャシュフロ-計算書のお話しでしたが、その前に、売上の求め方、を前回に加え、もう少し詳しくお話ししたいと思います。
 ここでも、資金から、どう考えるかをお話しします。

 まず、月末、資金の増加(一月)をどの程度確保したいかを決めます。

 そして、支出を考えます。ここで、前回までお話ししていたキャシュフロ-計算書が参考になります。

 第一に、固定的に生じるものを把握します。例えば、地代、通信費、水道代、支払利息、借入金返済額など一年間定額で返済するもの、保険料、固定資産税などです。

 次に、人件費ですが、これは、あまり考えていなければ、昨年の状況を想定して、金額が決まります。これに付随して、法定福利費が決まります。この人件費ですが、将来の売り上げと関係しますので、売り上げ決定と同時に決められるのが良いかと思います。

 そして、法人税、消費税、市府民税などの税金がいつ支払うかを考慮します。

 このように、仕入れにかかる費用を除く費用が出ます。

 (この費用+ありたい資金額)を想定する(1-原価率)で割れば、求める売上、あるべきものを求めることができます。そして、手元在庫をどうするかにより、加減算されることとなります。

 しかし、この売り上げはその時の売上の回収資金ではありません。
 ここでの注意点は、売上の回収周期、つまり、今後の売り上げは、翌月または、翌々月に回収されるのかを把握し、それを考慮する必要があります。ただ、短期であれば、考慮しなくてもいいですね。会社の状況により、考えてください。

 そして、この売上金額を求めるために、どうするかです。これが経営計画につながっていきます。

 今回も、簡単にお話ししましたが、少しでも資金が重要と感じてもらえれば幸いです。

 次回は、これについて、具体的な数値で、お話ししたいと思います。

2016-07-18

資金を考える・・まずどこから

 ◆資金を考える・・まずどこから

 資金を考えるうえで、よく、売り上げをどうあげたらいいのかということを聞きます。
 まず、売り上げがいくらあればいいにか、と。

 しかし、その売り上げをどう決めたらいいのでしょうか。
 事業にとり、どこの資金がどうありたいのかを考えることが大切です。

 一つの考え方として、最終的に、つまり、すべての資金の出し入れが終了した時にいくらありたいのか、を考えることです。これには、いろいろな考え方がありますが。

 最終的にありたい資金を考えるとき、キャシュフロ-計算書を考えると、わかりやすいです。まず、財務CF、投資CFを把握し、そして、営業CFを考えることとなります。つまり、財務CF、投資CF、営業CFの合計が、その期間の資金残となります。

 ここで、営業CFを考えるうえで、その営業CFの支出を把握し、そして、そのために必要な収入、つまり、売上を考えることとなります。

 だから、最初に売上の金額を考えるのでなく、売上の金額はありたい資金額を得るための金額と考えることが大切となります。

 キャシュフロ-計算書について、前回まで、間接法を説明しましたが、これだと、少し、わかりずらいのです。この観点から、直接法のほうがわかりやすいと思います。

 次回においても、この売上の求め方をもう少し詳しくお話ししたいと思います。そのあとに、直接法をお話ししたいと思います。

2016-07-16

キャシュフロ-計算書・・過去のキャシュフロ-計算書との比較の重要性

 ◆キャシュフロ-計算書・・過去のキャシュフロ-計算書との比較の重要性

 前回までは、キャシュフロ-計算書の数値、作成がどのように記載されているのか、その一つのキャシュフロ-計算書の数値のつながりを簡単にお話ししました。

 今回以降は、この計算書をどのように利用するかをお話ししたいと思います。

 今回は、なぜ、キャシュフロ-計算書を見るのかをお話ししたいと思います。

 この計算書は、資金の動きを見ることが目的となります。なぜ、資金を見るかというと、事業において、お金がなくては、原則、成り立ちません。例えば、売上や事業を営むために商品、パソコン、事務用品などを購入しなくてはなりません。

 買掛金とか、支払手形、未払などはあるのですが、これは、将来、返済しなくてはなりません。つまり、将来の資金の在高を予想しなくてはなりません。

 まずは、過去の資金の動きを見ることとなります。そのために、昨年の同月の動きと比較することにより、来年の資金の動きを予想することができます。突発的なものを除き。
 この比較は、前年だけでなく、2から3年ぐらい前からの資金の動きを見ていくのがいいですね。なぜなら、昨年だけだと、何かの突出的な事項により変動することもあるので。
 そのためには、キャシュフロ-計算書の項目などは各年あまり変えないほうが比較しやすいです。今年のキャシュフロ-計算書を見るだけだと、単に過去の金額がどうかだけですね。それではなく、将来の予想のために、現時点、数年前のものから同項目の数値がどうなっているかを見ていくのが大切だと思います。

 常に、キャシュフロ-計算書をなんのために利用するのかを明確に意識しておくことをおすすめします。

 次回は、前回にもお話ししましたが、一つのキャシュフロ-計算書の見方をもう少し、詳しくお話ししたいと思います。



2016-07-15

キャシュフロ-計算書・・一つの見方の流れ

 ◆キャシュフロ-計算書・・一つの見方の流れ

 今回は、営業CFと財務CFとのつながりを見たいと思います。
 ここでは、資金の動きが、借入金と営業である場合に、キャシュフロ-計算書をどう見たらいいのかを少しお話ししたいと思います。

 この計算書で、中心になるのは、営業CFになります。しかし、借入金が存在しています。そのお金を返済しなくてはなりません。このとき、その返済するために金融機関から融資もありますが、まずは、自力でできないかを考えます。
 そこで、本業から(営業CFから)いくら、資金を獲得したかをみます。そして、そこからいくら借入金の返済に回しているのかをみます。

 ここで考えることは、不足で、別のところから、調達しているのであれば、これで本当にいいのかです。
 そして、問題点が発見されれば、どこを改善すればいいのかを考えることとなります。どこを改善するかは、会社により異なると思いますが、まずは、営業CFのところから見ていけばいいのではないでしょうか。そして、将来の計画に反映させることとなります。

 このようなことから、このキャシュフロ-計算書は、経営計画を作成すうえで、材料となるものとなります。ここで押さえておきたいことは、この数値は、過去のもので、将来を考える一つの材料と考えることが大切と思います。

 次回は、この計算書が大きく言えば、何のためにあるのかを、簡単にお話ししたいと思います。

2016-07-14

キャシュフロ-計算書・・財務CFとは

キャシュフロ-計算書・・財務CFとは

 前回まで、営業CF、投資CFについて、お話ししました。

 今回は、残りの財務CF、つまり、資金をどのように調達したか、返済したかを示すものについてお話しします。
 
 しかし、残りものというより、借入など他社から資金を調達しているときは、営業CFと同様、これは重要かと思います。財務CFには、例えば、金融機関からの借入金、社債、自己株式等に係るものがあります。

 中小企業においては、借入金の取得、返済は事業の継続のためには必要なものです。
 よって、この財務CFがどのような状況なのか、この金額と営業CFの金額とがどのようにつながっているかを把握することが事業の成長においては大切となります。

 これについて、次回にお話ししたいと思います。

キャシュフロ-計算書・・投資CFの内容

 ◆キャシュフロ-計算書・・投資CFの内容

 前回までは、営業CFの内容、作成について、お話ししました。
 キャシュフロ-計算書には、営業CF以外に、投資CFと財務CFがあります。

 今回は、このうち、投資CFのお話をしたいと思います。

 この投資CFは、大きく言って、固定資産や有価証券の取得、売却においての資金の出し入れを表しています。その他、貸付金の貸し付けによる支出、回収による入金などがあります。

 ここでの視点は、なにがしかの方法により、資金を投入し、それにより、営業に貢献するということです。つまり、大きな流れとして、営業で得た資金をさらに増やすためになにがしかに支出し、営業のために使用する固定資産の取得にあてたりします。この場合には資金が減少することとなります。
 また、資金を得るために支出したものを売却したなどの場合には、資金が増えることとなります。このような資金の流れを見るものが、投資CFで見ることとなります。

 小企業にとり、固定資産ぐらいになるかもしれません。必要に応じ、営業に含めてもいいかもしれません。ここでの視点は、金額や重要性です。

 ただ、事業を成長させるためには、投資の考え方は必要と思われます。どのように営業に貢献しているかを見るうえで、常に、押さえておきたいものです。

 次回は、財務CFについてお話ししたいと思います。

2016-07-13

キャシュフロ-計算書・・間接法の営業CFの内容③

キャシュフロ-計算書・・間接法の営業CFの内容③

 前回までは、間接法の営業CFの内容で、仕入れ、売上などに関する処理の内容をお話ししました。一番、ややこしいと思われるのは、前回までのお話しと思います。

 今回は、その他のものをお話します。

 例えば、貸倒引当金ですが、これは減価償却費と同じように考えてもらえたらいいです。なぜなら、コレは、現金の出し入れはありませんので。

 そして、法人税、などの税金も、この営業CFに含まれます。ここで前提となるのは、この営業CFは、営業、つまり事業を行っていることから生じているものですから。

 また、利息もです。

 その他、営業にかかわるものがあります。これらの損益計算書の勘定において資金がどうなっているかを考え、勘定から資金がどう流れているのかの処理をすることとなります。


 ここで注意するのは、一般に、キャシュフロ-を営業、投資、財務に分けますが、その内容を決めるときは、各会社の状況に合わせることも考慮すればいいのではないでしょうか。
 なぜなら、外部の第三者に見せることを考えている(この場合だと、比較することを目的とするため、フォ-ムが重視されています)ことを除き、自社の事業の成長のために、キャシュフロ-計算書があるのですから。

 次回からは、投資CFについてお話ししたいと思います。

2016-07-12

キャシュフロ-計算書・・営業CFの作成の考え方②

キャシュフロ-計算書・・間接法の営業CFの作成の考え方②

  前回の続きとして、キャシュフロ-計算書の間接法の営業CFの内容についてお話しします。

 今回は、売上について、売掛金や受取手形をどう考えていけばいいのかをお話しします。

 ここで、視点は、資金がいくら入ってきているのか、をどう調整すればいいのかです。
 売掛金・受取手形が前年末より今年末が多い場合には、その差額を、その利益から控除することとなります。ここでの考え方は、売り上げを現預金でなされていれば、何もしなくていいですね。なぜなら、現金の出し入れの流れを見るのが、キャシュフロ-計算書だからです。

 例えば売掛金で売上げた場合には、まだ入金されていませんので、キャシュフロ-計算書には反映されていません。しかし、それが回収されて初めて、反映されることとなります。

 さらに具体的に示すと次のようにないます。
 売掛金のみで売り上げが生じた場合、売掛金の回収が売上にかかる資金となります。期首売掛金100、当期売上分1000、期末売掛金150とすれば、資金回収100+1000-150=950になります。この計算書では、売上1000は計上されています。しかし、950が資金入金です。つまり、50控除すれば、950となります。

 少し、ややこしいかもしれませんが、資金がどのように、勘定項目に含まれているかを理解することが早道と思います。

 次回も営業CFについてお話ししたいと思います。


2016-07-10

キャシュフロ-計算書・・・間接法の営業CFの作成① 


 ◆キャシュフロ-計算書・・・間接法の営業CFの作成① 

 前回、キャシュフロ-計算書のフォ-ムが間接法、直接法があること、その概略をお話ししました。

 今回は、その間接法がどのように作成されているのか、特に、営業CFについてお話ししたいと思います。なお、このようなことがわかれば、複数ある時の選択、他者の話の理解に役立つと思います。

 まず、営業CFの出発点は、損益計算書の利益からです。
 ここでの視点は損益計算書の中に資金の増減がどうかを把握し、それを調整することです。

 少し項目を挙げて、お話ししたいと思います。

 まずは、減価償却費ですが、減価償却費は費用に計上されていますが、資金は出ていないので、減価償却費をこの利益に加算することとなります。

 また、棚卸資産についても、同様で、前年末のものと今年末のものを比較します。その時、増加しているのであれば、資金が余分に支払ったことになります。だから、この利益から減少させます。
 つぎに、仕入債務、例えば買掛金については、前年末に比べ今年末が増加しているのであれば、その差額は、資金は出て行ってませんので、その増加分を利益に加えることとなります。
 これらの棚卸、仕入債務については、損益計算書においては期首棚卸+当期仕入-期末棚卸=売上原価が記載されてます。よって、棚卸資産は期首・期末、仕入債務は当期仕入のところを調整することになります。

 次回も、営業CFの作成についてもう少し、お話ししたいと思います

2016-07-09

キャシュフロ-計算書のフォ-ム・・間接法と直接法

 ◆キャシュフロ-計算書のフォ-ム・・間接法と直接法

 前回、キャシュフロ-計算書の作成の考え方をお話ししました。
 そこで重要なのは、あるきまったフォ-ムはあるのですが、それは、一般的なもので、自社、自分の事業に合ったフォ-ムは何かを考えることです。アレンジするのは自由です。他者に見せるのを前提にするのでなければ。その一つの考え方として、お話ししました。

 キャシュフロ-計算書には、直接法と間接法のフォ-ムがあります。

 共通点は、前回お話しした営業、投資、財務の結果や区分けは同じです。

 異なる点は、二つあります。
 それは、作成方法が一部異なる点と、表している営業CFの流れが異なる点です。

 今回は、間接法の作成方法と内容をお話しします。

 その求め方は、損益計算書の利益から求めます。
 その考え方は、損益計算書の中に現金預金で支払っていないものや以前支払っていたものなどを調整していくものです。
 
 内容については、利益から調整していくので、その内容が明確にならない点があります。例えば、棚卸、つまり仕入れについて、いくらかが表から直接わかりずらいことです。
 しかし、作成はしやすく、自社で調整する必要の時の事務量などは少なくて済む可能性があります。

 自社が何を求めているかに対してどう活用したらいいのかの参考にしてください。

 次回は、この作成方法を少し、詳しくお話ししたいと思います。

2016-07-08

キャシュフロ-計算書のフォ-ムの考え方

 ◆キャシュフロ-計算書のフォ-ムの考え方

 今回は、資金繰り表の作成の仕方の前提となるキャシュフロ-計算書のフォ-ムをお話ししたいと思います。

 ここで重要なことは、どのように資金が得られたのかを分析し、将来の対応に生かすことです。
 どこから得られたかですが、一般的に、キャシュフロ-計算書の内容を営業CF、投資CF、財務CFとして大きく分けています。

 それぞれを、簡単に言うと、営業CFは営業からの資金がどのように得られたかを表します。

 投資CFは固定資産の購入売却による資金がどのように得られたかを表します。

 そして、財務CFは金融機関などからの資金がどのように得られたかを表しています。

 上記のものは一般論で、会社の状況により、その記載内容を変えていけばいいのではないでしょうか。

 まずは、どこの資金が会社により重要なのかを明確にすることから始めることをお勧めします。それにより、フォ-ムも変わりますね。

 一般的に、キャシュフロ-計算書のフォ-ムは、間接法と直接法があります。

 次回は、間接法、直接法がどのようなものかをお話ししたいと思います。

2016-07-06

現金取引と信用取引とで、資金の流れがどう考えるのか?

現金取引と信用取引とで、資金の流れがどう考えるのか?

 今回は、信用取引での資金繰り表の作成の仕方を簡単にお話ししたいと思います。
 しかし、現金取引と信用取引とで、資金の流れがどう考えるのかをお話しします。

この考え方は、資金を把握するのに役立つと思います。よく言われるのは、損益が黒字なのに、倒産といわれるのが、なぜかですね。

 まず、現金取引は、その時々に現金を支払って、商品を受け取ったり、また、売り上げなど、商品を引き渡した時に、現金をもらう、というものです。このようなことであれば、その時々に現金がいくらあるかを把握すれば、資金の状況を把握できます。見るのは、その時々の現金の残高ですね。

 しかし、信用取引において、費用などの現金の支払の場合、クレカなどで将来の引き落とし、買掛金、支払手形、未払金など、その時には現金を支払わなくてもいいが、将来、商品などの受取はないが、現金を支払わなくてはこともあります。また、現金の入金の場合、売掛金、受取手形など、商品などを引き渡しても、現金はないことを示します。このように考えると、例えば、商品を売り上げた時に入金はまだありませんが、家賃や人件費などは、その場その場で支払わなくてはならないので、現在、支払うのに必要なお金がない(将来入る可能性はありますが)こととなります。これでは事業を継続することは難しくなります。
 資金を考えるうえで、信用取引の事業では、費用の会計上の計上の時ではなく、現金での支払った時がいつかを把握することが大切です。この方法が、過去のものはキャシュフロ-計算書です。

 次回は、信用取引での資金繰り表の作成の仕方を少し具体的にお話ししたいと思います

2016-07-05

将来の資金のフォ-ムは?・・信用取引を主とする場合

将来の資金のフォ-ムは?・・信用取引を主とする場合

 前回までは、現金取引を主とする事業において資金繰り表について、お話ししました。

 今回からは、信用取引を主とする事業の資金繰りについてお話ししたいと思います。しかし、基本的な考え方は、現金取引における考え方と同じです。

 まず、今回は、信用取引を主とする資金繰り表のフォ-ムは、どのようなものがいいかですが、キャシュフロ-計算書に準じたものが良いかと思います。
 ここでも、月次のキャシュフロ-計算書を作成するか、さらに、その数値の内容を把握しておくことをお勧めします。
 このように考えれば、将来の資金繰り表を作成するのに、あまり時間がかからず、要らない時間を費やすこともありません。

 さらに詳しくするのであれば、このキャシュフロ-計算書と、貸借対照表を組み合わせたものを作成するのがいいと思います。
 そのフォ-ムですが、別々に作成するのもいいのですが、一つの表で、わかるのがベタ-と思います。

 ここでの注意点は、すべてのものに適用するものでなく、自社の状況を考え、何が入用であるか、どのような数値が将来の行動に必要なのか、あたりをつけて、自社に合った表を作成することを考えていくのがいいと思います。

 まとめとして、そのフォ-ムは、キャシュフロ-計算書を基本に作成し、状況に応じ、貸借対照表を付け加えるという方向で考えてみてはいいかがでしょうか。

 次回は、そのキャシュフロ-計算書のフォ-ムには、二つあります。それについてお話ししたいと思います。、

2016-07-04

将来の資金(小規模事業)・・将来の収入の考え方


 ◆ 将来の資金(小規模事業)・・将来の収入の考え方

 表題を書き忘れていました。

  前回は、将来の費用をどのように算定すればいいのかをお話しました。

 今回は、将来の収入をどのように求めればいいのかの考え方を少し、お話したいと思います。
 将来の収入を決めるためには、一般的に、経営計画を作成することが前提となります。しかし、大きな規模であれば、別々に作成すれば、いいのですが、小規模であれば、人的において困難であり、また、経営計画は臨機応変に変更ができることから、経営計画と資金繰り表を同時に作成するのが、効率的でいいのではないでしょうか。

 そして、小規模の時、その金額は、おおまかなもので十分と思います。なぜなら資金繰り表も状況により変えていけばいいのですから。

 その時の視点ですが、昨年の金額を参考にするのもいいかもしれません。

 ここで注意することは、金額をあやふやにしておくよりも、なるべく、金額を明確に、意識することが、重要であると思います。
 人は、収入の金額が明確になればなるほど、そのための方法、つまり、その収入を確保するために必要な、効率的な費用の構成などを見つけやすくなるからです。

 まずは、なるべく、金額を明確にしましょう。ただ、不可能な金額は、少し、問題と思いますが。

 ここでお話しした経営計画と資金繰り表の関係については、後日、お話しできればと思います。

 次回は、信用取引を行う事業の将来の資金の動きを示すフォ-ムについてお話ししたいと思います。

2016-07-02

将来の資金の動き(現金取引を主とする)・・過去の損益から

 ◆将来の資金の動き(現金取引を主とする)・・過去の損益から

前回は、現金取引を主としていうる事業においては、過去の数値を月次の損益計算書から持ってくるのがいいとお話ししました。

 今回は、そのうち、支出で経常的に生じる費用についてお話します。

 具体的には、例えば、水道光熱費を考えますと、過去一年間の毎月の金額が、月次損益計算書からわかります。この金額を将来どのようになるかを予想します。
 この予想ですが、第一に、大きな制度の変更があるか、例えば、消費税の増税など。
 そして、第二に、この費用が、どのようなことに利用されているのかを見ていくこととなります。事業の形態にもよりますが、この費用が売上に付随して生じるものであれば、売上の予想を考慮することとなります。過去の売上にかかる水道光熱費がいくらになっていたかは、前もって把握することが必要ですが。
 ただ、その影響が少ないようであれば、無視してかんがえればいいと思います。つまり、金額の少ないものは、省いてもいいのではないでしょうか。このように考えると、将来の予想金額は、出てくると思います。

 経常的な費用についてもそうですが、将来の資金を考えるうえで、このように考えて大まかな数値をだしていくという気持ちで望めばいいと思います。

 ここでの注意点は、この将来の資金、つなり、資金繰り表を何に利用するのかであり、この表の作成がすごく精度の良いものを作るものではないと考えます。なぜなら、将来のことは誰にもわかりませんし、資金繰り表は、将来の行動の判断材料であり、その時々の将来の状況で、書き換えていくものですから。

 次回は、収入について、お話したいと思います。

2016-07-01

資金繰り表のフォ-ムなどは・・現金取引が主な場合 

◆資金繰り表のフォ-ムは・・現金取引が主な場合 

 前回は、自分の事業がどのような形態をとっているのかにより、将来の資金の流れ、つまり資金繰り表の作成の方法が異なるとお話ししました。

 今回は、主に、現金主義、つまり、ほとんど、現金により、費用を支払い、現金により、売上を受け取るという取引を行っている状態の場合に、どう資金繰りを作成したらいいのかを、お話ししたいと思います。

 まず、なぜ、このように分けるかというと、効率的に行うためです。最も、経営者の方が考えなくてはならないのは、事業の成長のために、どう時間を創り出すか、やらなくてはいけないのもをどう少なくするかを考えることがいいと思えるからです。
 そこで、現金取引で事業を行っているのあれば、ほぼ、損益計算書の売り上げ、経費がそのまま、資金の出し入れと同じになります。このことから、月次の損益計算書を作成または把握することをおすすめします。

 そして、資金繰り表のフォ-ムは、基本的に、損益計算書のフォ-ムに準じたもの(さらに、これに、貸借対照表の項目を加えます)を使用すれば、そんなに時間も取られないと思います。

 少し、今回の命題と異なりますが、ここで、押さえておきたいことは、なんのために、資金繰り表を作成するかです。つまり、一つの何の数値を見たいのか、その数値をもって何を実現したいのかを明確にすることが最初にあります。ただ、何が言いたいのかというと、資金繰り表の作成が最終目標でないことです。
 この表を作成し、事業の成長のために利用することが最終目標と考えます。つまり、成長のための行動計画のもととなるのが、資金繰り表ととらえてもらうほうがいいかもしれません。

 その利用方法は自社において、様々だと思います。重要なのは、わかりやすいことです。他者に作成してもらってもいいですが、その数値の意味、などは最低、把握しておくことをお勧めします。

 次回は、この月次損益計算書をどう、資金繰り表に反映させたらいいのかを簡単にお話ししたいと思います。