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2016-07-12

キャシュフロ-計算書・・営業CFの作成の考え方②

キャシュフロ-計算書・・間接法の営業CFの作成の考え方②

  前回の続きとして、キャシュフロ-計算書の間接法の営業CFの内容についてお話しします。

 今回は、売上について、売掛金や受取手形をどう考えていけばいいのかをお話しします。

 ここで、視点は、資金がいくら入ってきているのか、をどう調整すればいいのかです。
 売掛金・受取手形が前年末より今年末が多い場合には、その差額を、その利益から控除することとなります。ここでの考え方は、売り上げを現預金でなされていれば、何もしなくていいですね。なぜなら、現金の出し入れの流れを見るのが、キャシュフロ-計算書だからです。

 例えば売掛金で売上げた場合には、まだ入金されていませんので、キャシュフロ-計算書には反映されていません。しかし、それが回収されて初めて、反映されることとなります。

 さらに具体的に示すと次のようにないます。
 売掛金のみで売り上げが生じた場合、売掛金の回収が売上にかかる資金となります。期首売掛金100、当期売上分1000、期末売掛金150とすれば、資金回収100+1000-150=950になります。この計算書では、売上1000は計上されています。しかし、950が資金入金です。つまり、50控除すれば、950となります。

 少し、ややこしいかもしれませんが、資金がどのように、勘定項目に含まれているかを理解することが早道と思います。

 次回も営業CFについてお話ししたいと思います。